海外のサロンでは、施術後に“すぐ使えるホームケアセット”を提案する動きが広がっているようです。
アメリカの業界調査でも、小規模スパの約4割が「施術後の専用キット」を販売していると報告されており、来店だけに依存しないサービスのかたちが定着しつつあります。
どういうセットが人気?
ホームケアセットは、内容がとてもシンプルです。
- 施術に使用したブランドのミニサイズ商品
- 3〜5日分の短期集中ケア
- 自宅での使い方をまとめた説明カード
- 肌悩み別に内容を変えられる“バリエーション”
「大きく売る」よりも、
“施術の効果を家でつなぐ” ことが目的になっています。
なぜ標準化してきているのか
海外のサロンでは、ホームケアの販売にはいくつかのメリットがあると言われています。
- 施術効果が続きやすく、満足度が上がる
- スタッフの説明負担が少なく、運用が安定する
- 迷わず選べる“推奨セット”として提案しやすい
- カウンセリングと商品販売が自然に結びつく
特に、施術後の“今すぐ使える”ケアは購入につながりやすく、
在庫を抱えすぎない販売方法としても注目されています。
小規模サロンでも取り入れやすい理由
日本の小規模サロンでも、無理なく導入できる形が多いのが特徴です。
- ミニサイズ中心なので在庫リスクが低い
- お客様が“どれを選べばいいか迷わない”構成にできる
- 単価アップよりもリピートや信頼感につながる
- 商品を押し売りする必要がない
- LINEやカードで簡単な「アフターフォロー」がしやすい
特に、“説明カードを一緒に渡す”という海外スパの定番は、
小規模サロンでもすぐに真似しやすいポイントです。
セット内容の例(サロン規模別)
● 個人サロン
- 洗顔ミニ/美容液ミニ
- 使い方カード(朝・夜)
- 会員限定の小さな特典を1つ
● 2〜5名の小規模サロン
- 肌悩み別に3種類のセットを用意
- 施術後にスタッフが1分だけ説明
- 次回来店までの“つなぎケア”として紹介
どちらも、サロン側の負担をほとんど増やさない形が主流です。
Femmee編集部まとめ
海外サロンのホームケアセットは、
「お客様が家でも迷わずケアできる環境」をつくる、小さな工夫として広がっています。
大きく販売を強化しなくても、
“施術 → 自宅ケア → 次回予約” の流れが自然に整うため、
小規模サロンにとっても取り入れやすい仕組みのひとつ。
特別な仕入れや設備がなくても始められるので、
メニュー改定の前に“ちょっとした改善策”として試しやすい動きと言えそうです。
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それは「自分の生き方を選んで形にしていく挑戦」そのものです。サロンや小さなお店を始めることは、暮らしや働き方の全部に関わってくるからこそ、ワクワクする一方で迷いや壁にぶつかることもあります。
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