知っておくと便利なサロン経営の「意外と経費にできるもの」5選
年末が近づくと、「これって経費にしてよかったっけ?」と迷うものが増えてきます。
サロン経営では、材料費や家賃のような分かりやすい経費だけでなく、意外と見落とされがちな支出も少なくありません。
今回は、知っておくと役立つ「意外と経費にできるもの」を5つ紹介します。
すべて、実際のサロン運営でよくあるケースを前提にしています。
1. スマホ・タブレット本体の一部
予約管理、LINE対応、SNS更新、写真撮影など、
サロン業務にスマホやタブレットを使っている場合は、業務使用分を経費計上できます。
・予約管理アプリ
・お客様との連絡(LINE公式など)
・施術写真、ビフォーアフター撮影
・SNS投稿や広告管理
私用と兼用の場合は「按分」が必要ですが、
「業務で使っている」という事実があれば対象になります。
2. サロンのBGM・音楽配信サービス
店内BGM用に使っている音楽サービスも経費対象です。
・USEN
・店舗向けBGMサービス
・業務利用OKの音楽配信プラン
「雰囲気づくり」「リラックス空間の演出」は立派な業務目的。
個人契約の音楽サブスクとは区別し、店舗用として契約しているものが前提です。
3. 勉強・情報収集用の書籍やオンライン講座
技術書だけでなく、以下のようなものも経費に含められます。
・接客・心理・コミュニケーションの本
・経営、集客、SNS運用の書籍
・オンラインセミナー、動画講座
「売上やサービス向上につながる内容」であればOK。
自己啓発っぽく見えるものほど、実は判断が分かれやすいので、業務目的を説明できるかがポイントです。
4. サロン用のインテリア・小物・雑貨
空間づくりのための出費も、立派な経費です。
・クッション、ブランケット
・ディスプレイ用の小物
・観葉植物、フェイクグリーン
・洗面台まわりの収納やトレー
「お客様が使う・見る・触れる」ものは、
サービスの一部として扱えます。
5. 打ち合わせ・下見を兼ねたカフェ代
仕入れや企画、デザイン確認など、
業務の打ち合わせを兼ねたカフェ利用もケースによっては経費対象です。
・仕入れ先との打ち合わせ
・メニューや販促物の構想時間
・作業場所としての利用
誰と・何のために使ったかを簡単にメモしておくと安心です。
年末こそ「見落とし経費」を整理するタイミング
サロン経営は、日々の業務に追われがちで、
細かい経費ほど後回しになりやすいものです。
年末は、
・今年どんな支出があったか
・来年も同じものを使うか
・無駄になっていないか
を見直す良いタイミング。
「これは経費にできるのかな?」と迷うものほど、
実はグレーではなく普通にOKなケースも多いです。
判断に迷ったら、
「業務に必要か」「お客様に提供する価値につながるか」
この2点で考えてみてください。
femmee編集部まとめ
サロン経営では、材料費や家賃のような分かりやすい経費だけでなく、
「業務のために当たり前に使っているもの」が経費になるケースも多くあります。
年末の確定申告準備は、
・今年のお金の使い方を振り返る
・来年の経営を少し楽にする
良いタイミングでもあります。
「これはダメかも」と自己判断で外してしまう前に、
業務目的が説明できるか、記録が残っているかを確認してみてください。
小さな積み重ねでも、経費の見直しは確実に差になります。

