30〜40代女性サロンオーナーが抱える「両立」のむずかしさ
サロン経営は自由度が高い一方で、時間は流動的で、気を抜けない場面が多い職業です。
特に30〜40代は、仕事だけでなく家庭・パートナーシップ・自分自身のケアなど、多方向に意識が向きやすい時期。サロンオーナーという立場だからこそ、生まれる悩みがあります。
経営と生活リズムの衝突
「営業時間を短くしたいけれど、売上とのバランスが気になる」
「家族の予定を優先したいのに、予約が埋まってしまう」
こんな声は海外のサロンオーナーにも共通しています。
自由に時間を使えるはずなのに、実際には“自由であることがプレッシャーになる”瞬間も多いようです。
予約の詰め方、働く時間帯、休日の取り方──
どれも自分で決められる分、どれを優先するかを常に考え続ける必要があります。
一人で抱え込みやすい「責任の重さ」
小規模サロンは、技術者=経営者であることが多く、責任の矢印がすべて自分に向きがちです。
・お客様の期待に応えたい
・売上を安定させたい
・技術も衰えさせたくない
・SNSでの発信も続けたい
どれも大切なことですが、30〜40代を迎えると体力とメンタルの消耗が以前より大きくなり、同じ働き方では維持できないと感じ始める人が増えています。
パートナーシップと仕事のバランス
特に海外では、サロンオーナーのパートナーが“自営業の理解”を持っていないケースも多く、働く時間の不規則さや感情労働の多さがすれ違いを生む原因になることも。
・予約優先で家の予定が後回しになる
・休日でも事務作業が止まらない
・メリハリがつけづらい
これらは日本のオーナーにもそのまま重なる悩みです。
「全部やろうとしない」働き方へ
30〜40代の女性オーナーは、技術も経験も最も成熟している年代。
だからこそ、「できること」が増えすぎてしまい、全部に応えたくなる気持ちが強くなります。
しかし実際には、
・営業時間を少し短くする
・メニューを見直す
・SNSの更新頻度を減らす
・外部ツールを使って作業を減らす
といった“小さな調整”で、生活と仕事のバランスは大きく改善します。
「できるからやる」ではなく、「続けられる形に整える」がキーワードです。
Femmee編集部まとめ
30〜40代のサロンオーナーが抱える悩みは、決して弱さではなく“積み重ねた経験の証”でもあります。
責任を背負ってきたからこそ、疲れが出てくる。
技術や接客が成熟してきたからこそ、働き方に向き合いたくなる。
海外でも日本でも、共通点はひとつ。
“無理のない働き方をつくることが、長く続けるための最大の武器になる”ということ。
完璧を求めない。
無理に広げない。
生活と仕事の真ん中に、自分自身を置く。
そんな柔らかい働き方が、次の10年のサロン運営を支えていきます。

