海外で加速する「サブスク型サロン」モデルとは?
海外ではいま、美容サロンの「サブスク化(定額制)」が静かに広がっています。
特にアメリカを中心に、ヘア・ネイル・ブロウ・エステなど小規模サロンが月額モデルを導入し、安定収益化に成功する事例が増えています。
単発来店型の不安定な売上から脱却し、LTV(顧客生涯価値)重視へ。
この記事では、海外で加速するサブスク型サロンの詳細と具体事例、日本の小規模サロンが取り入れられるポイントをまとめます。
なぜ今、サブスク型サロンが増えているのか
背景は大きく3つあります。
1. 来店頻度の安定化
月額制にすることで「次回予約」が前提になります。リピート率が大幅に向上。
2. キャッシュフローの安定
毎月一定額が入るため、家賃・仕入れ・広告費の計画が立てやすい。
3. 価格競争からの脱却
「1回いくら」ではなく「会員特典の価値」で比較されるため、単価下落を防げる。
アメリカでは特に個人経営サロンや女性オーナーの小規模事業者がこのモデルを積極採用しています。
海外のサブスク型サロン事例
ブロウ専門サロン:月額$79で毎月1回施術
アメリカではブロウバー(眉専門店)が月額制を導入。
ニューヨーク発のブロウブランド「Benefit Brow Bar」では会員制度を強化。
月1回の整眉+物販割引をセットにし、物販売上も伸ばしています。
ネイルサロン:無制限プラン
ロサンゼルスやテキサス州では、月額$120前後で「月内何度でもネイルOK」というモデルが登場。
実際には平均来店2回程度に収まるため、サロン側は利益確保が可能。
ヘアサロン:カラー会員制
根元リタッチを毎月必要とする顧客向けに、月額固定でリタッチ+トリートメントを提供。
通常都度払いより15〜20%割安に設定し、長期顧客を囲い込む。
スキンケアスタジオ:メンバー限定特典型
定額で月1回フェイシャル+ホームケア商品割引+優先予約。
「特別感」を前面に出す設計が成功要因。
サブスク型の設計パターン
海外で主流なのは以下の4タイプです。
- 月1回固定型(最も安定)
- 回数無制限型(話題性重視)
- ポイント付与型(繰越可能)
- 物販割引連動型(利益率改善)
重要なのは「値下げ」ではなく「会員特典の設計」です。
実際のメリットと落とし穴
メリット
- 売上の平準化
- リピート率上昇
- 広告依存度の低下
- 客単価アップ(物販連動)
デメリット
- 価格設計を誤ると利益圧迫
- 繁忙月に予約が集中
- 解約管理の手間
アメリカではSquareやVagaroなどの予約決済システムがサブスク管理機能を強化し、小規模でも導入しやすくなっています。
日本の小規模サロンが取り入れるなら
いきなり「無制限」は危険です。
まずは以下のようなモデルから始めるのが現実的です。
- 月1回リタッチ会員
- フェイシャル定期会員
- 物販割引付きVIP会員
価格競争に巻き込まれるより、
「会員になったほうが合理的」という設計に変えること。
これが海外で進んでいる流れです。
Femmee編集部まとめ
海外の小規模サロンは、安売りではなく“囲い込み設計”に舵を切っています。
サブスクは流行ではなく、小規模事業のリスク分散戦略。
日本でも、
- 固定費が高い
- リピート率が不安定
- 広告費が重い
という悩みを持つサロンほど、検討価値があります。

