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海外のサロンで働くという選択肢

海外のサロンで働く
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海外で美容師・ネイリスト・アイリストとして働く人は年々増えています。理由は、日系サロンの海外展開が進んでいることに加えて、日本より手取りが増える国があること、

そしてきながら語学を身につけられる環境が魅力と感じられているためです。技術職である美容は国境を越えて価値が伝わりやすく、「もっと自由に働きたい」「環境を変えたい」「語学力を伸ばしながらキャリアを広げたい」という人にとって、海外サロン勤務は現実的な選択肢になっています。

働きたい国を決める

最初のステップは、どの国で働きたいかの選定です。アメリカは美容免許制度が厳しく、準備に時間がかかる一方で、オーストラリアやカナダはワーホリ制度や日系サロンの多さから移行がしやすい国です。シンガポールは給与水準が高く、安定した環境で働ける傾向があります。国ごとにビザや生活コスト、働き方の文化が異なるため、「自分がどの環境なら続けられるか」をまず考えることが重要になります。

求人をどう探すか

海外求人は特定の場所に集まっているわけではありません。日系サロン求人サイトの Jams や JapanBeautyJob は実績が多く、働き方の条件やビザの可否が分かりやすく掲載されています。Instagram 経由でオーナーが直接募集することもあり、現地の日本人コミュニティ(Facebook グループなど)から見つかるケースも珍しくありません。紹介で決まる人も多いため、複数の手段を同時に使いながら情報収集するのが最も効率的です。

ビザの確認は早い段階で

海外で働くうえで避けて通れないのがビザの問題です。ワーキングホリデーで行ける年齢なら、最もシンプルなスタートが可能になります。就労ビザは国ごとの審査基準が違い、サロン側のサポートが必要です。特にアメリカは州ごとに美容免許が必要で、最も準備コストがかかる国といえます。逆にオーストラリアやシンガポールは受け入れ実績が多く、比較的スムーズに働き始められます。求人探しより先に「この国は自分のビザで働けるのか」を把握しておくと失敗が減ります。

※ビザ条件は必ず各国の大使館や公式サイトで最新情報を確認してください

日本の資格や技術はどう扱われる?

日本の美容師免許はほとんどの国でそのまま効力を持ちませんが、日系サロンが重視するのは資格よりも実際の技術です。どんなデザインが得意なのか、仕上がりが分かる写真と動画を準備しておけば、国が違っても評価されやすくなります。美容師よりもネイル・マツエクのほうが参入しやすく、日本の丁寧な技術は海外でも価値が高い領域です。

英語はどの程度必要か

完璧である必要はありません。日系サロンであれば、基本的な接客フレーズが使えればスタートできますし、働きながら覚えていく人がほとんどです。「最初から英語力が高くないと働けない」という誤解は実際には当てはまりません。ただ、簡単な会話でもコミュニケーションが取れるほうがお客様との距離が縮まり、仕事を任されやすくなるのも事実です。必要に応じて習得していく感覚で十分ですが、少しずつ会話の幅を広げていくことで現地での働きやすさは大きく変わります。

給与のリアルと“日本より稼げる可能性”

国と働き方によって差はありますが、歩合率が高い国やチップ文化がある地域では、日本より手取りが増えるケースは確実に存在します。例えば、同じメニューでも歩合50〜60%が一般的な都市もあれば、チップだけで月数万円〜十数万円に相当する国もあります。ただし生活コストが高い地域では支出も増えるため、実際にいくら残るかをシミュレーションしておく必要があります。給与体系(固定+歩合、完全歩合、チップの扱い)はサロンごとに違うため、面接時に必ず曖昧にせず確認しておくことが重要です。

渡航前に準備するもの

英語版の職務経歴書、技術ポートフォリオ、最初の数週間の滞在先の確保、現地の家賃相場の把握など、必要な準備は実はそれほど複雑ではありません。日本で転職するときと似たステップを、少しだけ広い視野で行うだけです。特別な能力よりも、段取りよく進めることがスムーズな渡航につながります。

メリットとデメリット

海外で働く最大のメリットは、自分の技術が評価されやすい環境に身を置けることです。働き方の自由度も高く、ライフスタイルを変えたい人には大きな刺激になります。一方で、ビザ更新の不安、生活コスト、最初の孤独感など、実際に暮らしてみないと分からない負荷もあります。どちらが正しいということではなく、自分がどちらに価値を感じられるかで判断するほうが後悔しません。

Femmee編集部まとめ

海外サロンで働く道は、特別な人だけに開かれたものではありません。
国を選び、ビザを理解し、技術を示し、条件を確認し、渡航準備を進める。
この一連のプロセスを淡々と進めることが、成功率を最も高めてくれます。

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お店を始めた女性は、ただ仕事をしているだけじゃありません。 それは「自分の生き方を選んで形にしていく挑戦」そのものです。サロンや小さなお店を始めることは、暮らしや働き方の全部に関わってくるからこそ、ワクワクする一方で迷いや壁にぶつかることもあります。 Femmeeは、そんな女性たちを応援する場所です。集客や運営のヒントはもちろん、心の持ち方や暮らしとのバランスまで。実践的なことから気持ちの整え方まで、幅広く発信していきます。 大切なのは「経営のテクニック」だけじゃなくて、自分らしく歩むための考え方。小さなお店を育てることが、あなた自身のライフデザインにつながっていく。そのプロセスを一緒に楽しんでいけたらと思っています。
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