SNS映えする空間が集客を変える|ネイルサロンの新常識
小規模サロンが空間づくりで選ばれる時代へ

「技術より空間で選ばれる」。そんな変化が2025年のネイル業界に起きています。
米国やアジア圏を中心に、小規模ネイルサロンが“フォトジェニックな空間づくり”を軸に再ブランディングする動きが広がっています。
InstagramやTikTokなどSNSで、顧客が“チェックイン投稿”をしたくなるサロンは、それだけで宣伝効果を持ち、結果的に新規顧客を呼び込む強力な武器になっています。
「チェックイン背景」と「フォトスポット」がもたらす効果
顧客が自ら撮影し、サロン名をタグ付けして投稿してくれる――これほど自然な宣伝はありません。
実際に海外では、以下のような工夫を取り入れるサロンが増えています。
- 店舗の一角にブランドロゴ入りの壁面を設け、ネイル完成後に撮影できる「フォトウォール」を設置
- 手元が映える照明や自然光を計算した座席レイアウト
- 季節やキャンペーンごとに入れ替えられるミニ撮影ブース
これらの“映える背景”は、来店体験の一部としてSNSに残りやすく、顧客の満足度や口コミ拡散に直結します。
単に「写真映えを狙う」だけでなく、ブランドトーンを表す空間演出として設計することが重要です。
SNS投稿がサロンブランディングになる理由
海外のネイルトレンド分析によると、顧客の約70%が「サロンの雰囲気や内装写真を見て来店を決める」と回答したといいます(業界マーケティングレポートより)。
この数値からも、デザイン性の高い空間が「集客装置」として機能していることが分かります。
サロンの投稿だけでなく、顧客が自主的に投稿してくれる構造を整えることで、広告費をかけずに認知が広がる。
そのためには、
- ブランドの世界観を一枚の写真で伝えられる内装
- サロン名を自然に写り込ませるデザイン(壁・小物・看板)
- 「写真を撮りたくなる体験」そのものを演出する接客
が鍵となります。
日本の小規模サロンへのヒント
日本でも、個人経営や自宅サロンで“映え空間”を取り入れる事例が増えています。
壁の一面をアクセントカラーにしたり、ドライフラワーや照明を工夫するだけでも「撮りたくなる空間」は作れます。
SNS用のハッシュタグや、店名入りの小物を設置するのも効果的です。
内装デザインは単なる装飾ではなく、顧客体験と集客をつなぐ導線設計の一部。
「このサロンでネイルをしたい」と思わせる空間が、技術力と同じくらいの信頼を生み出す時代になっています。
