低燃費で続ける発信術
しんどい日でも止めないための工夫
サロン経営や個人での情報発信を続けていると、どうしても
「今日はどうしても書けない」「ネタも気力もない」
という日が出てきます。
でも本当に必要なのは、気合いではなく“低燃費で続けられる設計”。
今回は、発信がしんどい日でも無理なく続けられる「低燃費クリエイティブ」の考え方をまとめます。
なぜ「しんどい日」が来るのか
発信がつらい日は、能力や根性の問題ではなく、たいていは 脳の負荷が高くなっている日 です。
例えば、こんな状況が重なっていないでしょうか。
- サロンワークや事務作業で判断が多すぎる
- SNSで他の人の投稿を見すぎて、自分の軸が揺らいでいる
- 睡眠不足・体調不良がじわじわ溜まっている
- 「ちゃんとしたことを書かなきゃ」とハードルを上げている
つまり、「やる気がない」のではなく、
これ以上処理できないくらい、脳がフル稼働している状態 です。
なので、すべきことは自分を責めることではなく、
「どうすれば、もっと少ないエネルギーで発信できるか」を整えることです。
テーマは 3 つあれば十分
毎回ゼロから「何を書こう…」と悩むのは、もっとも消耗するパターンです。
そこでおすすめなのが、発信のテーマをあらかじめ3つに絞っておくこと。
例としては、こんなイメージです。
- テーマ①:サロン運営・お店づくりの気づき
- テーマ②:お客様の事例・ビフォーアフター
- テーマ③:自分の暮らしや働き方についてのメモ
この3つだけ決めておけば、投稿前に考えるのは
「今日はどのテーマにするか?」だけで済みます。
しんどい日ほど、選択肢の少なさが味方になります。
「型」を決めておくと一気にラクになる
次に見直したいのは、文章や画像の「型」です。
同じような内容でも、
- 毎回構成から考える
- あらかじめ決めた型に沿って入れていくだけ
では、必要なエネルギーがまったく違います。
例えば、こんな“ざっくりの型”をひとつ決めておくだけでも十分です。
一枚画像投稿の場合
- 冒頭:ひと言で「今日のテーマ」
- 本文:理由・背景・自分の考え
- 最後:読んだ人へのひとことや問いかけ
カルーセル投稿の場合
1枚目:問題提起(例:発信がしんどい日ってありますよね)
2枚目:原因や背景の整理
3〜4枚目:具体的な対策や考え方
最後:まとめと小さなアクション
「今日はこの型で淡々と埋めるだけ」と決まっているだけで、
“考える作業”が減り、手を動かす作業に変えられます。
「しんどい日」用のルールを決めておく
実は、発信が止まってしまう大きな理由は
「しんどい日にどうするか、あらかじめ決めていないから」です。
あらかじめ “しんどい日のマイルール” を決めておくと、かなりラクになります。
例えば:
- 文章が書けない日は、「写真+一言コメントだけ」にする
- アイデアが浮かばない日は、「過去投稿のリライトだけ」にする
- どうしても無理な日は、「ストーリーだけ更新して終了」にする
ポイントは、
- 「何もしないか、フルパワーか」の二択にしない
- 中間の“低燃費モード”を、最初から用意しておく
ことです。
しんどい日の自分にも「ここまではやる」を決めておくと、
勢いで全部やめてしまう、という事態を防げます。
予約投稿や「半分だけ作る」も立派な戦略
低燃費で続けるためには、「前の日の自分に助けてもらう」工夫も役に立ちます。
例えば:
- 画像だけ休日にまとめて撮っておき、文章は平日に書く
- 文章の「導入だけ」「見出しだけ」といった“半完成品”を増やしておく
- 余裕のある日に、1〜2本だけ予約投稿をセットしておく
ポイントは、「完成品」ではなく「途中の状態」を増やしておくこと。
途中まで書いた下書きが3つあるだけで、
- しんどい日は、そのうち1つを仕上げるだけでOK
- 元気な日は、新しい下書きを増やしておく
というリズムを作ることができます。
続けている人は「さぼり方」が上手い
毎日発信している人を見ると、
「すごいな、あんなに頑張れない」と感じてしまうかもしれません。
でも実際には、
- 全力でやる日
- 7割でやる日
- 3割で“かろうじて続ける日”
この強弱をつけるのが上手いだけ、ということがほとんどです。
発信をやめてしまう人は、
- 常に100%でやろうとして、
- ある日プツッと糸が切れてしまう
パターンになりがちです。
一方で、続けている人は
- 「今日は3割でOK」
- 「1投稿分を分割して2日に分けよう」
と、うまく“さぼり方”を決めているだけとも言えます。
Femmee編集部まとめ
発信は、「気合いを入れてやる特別な作業」ではなく、
暮らしやサロンワークに紐づいた“日々のメモ”の延長にあった方が、長く続きます。
そのためにできることは、そんなに多くありません。
- テーマは3つまでに絞る
- ざっくりでいいので「型」を決める
- しんどい日のルールを先に決めておく
- 予約投稿や「半分だけ作る」をうまく使う
発信は、“頑張れる日の自分”だけに任せてしまうと、どうしても波が大きくなります。
「しんどい日の自分でもできる形」にしておくことが、結果的にいちばんの近道です。

