ドタキャンの愚痴を書く前に|空いた時間のサロン経営の活用術
海外の美容業界フォーラムでも、日本のサロン界隈でも、最近よく見かけるのが「お客さまのドタキャン」に対する投稿です。ThreadsやInstagramのストーリーズに、つい気持ちを吐き出したくなるあの瞬間。忙しい日ほど落胆も大きいし、準備していたほど残念な気持ちになるものです。
ただ、その“数分の愚痴”が思っている以上に残り続けるのがSNSの特徴。
履歴は消えても、スクリーンショットは残るし、印象は無意識に積み重なります。
気分転換のつもりが、ブランドにとっては小さなマイナスになることもあります。
では、同じ時間を“愚痴”ではなく“未来の売上”に変えられたらどうでしょうか。
空いた時間は、未来の売上をつくるチャンスになる
ドタキャンは本来あってほしくない出来事ですが、視点を変えれば「忙しさに流されて後回しになっていたこと」を片づける絶好のタイミングでもあります。
たとえば、サロンオーナーの多くが「やらなきゃと思いながら後回しにするもの」は決まっています。
✔️ SNS用の写真をまとめて撮っておく
✔️投稿を一週間分予約しておく
✔️店内の細かい場所を丁寧に掃除する
✔️棚の見直しや物販の整理をする
✔️サイトや予約ページの見栄えを整える
✔️価格表やメニュー説明の文章を更新する
✔️在庫チェックや仕入れ計画の調整
✔️口コミのお礼返信を丁寧に書く
✔️お客様にメルマガやLINEでキャンペーンお知らせ
どれも売上に直結する“地味だけど効く仕事”。
普段は施術が続き、目の前の仕事で一日が終わってしまうため、意識しないと手が回りません。
空いた1時間は、これらを一気に進めるにはちょうどいいまとまった時間になります。
スタッフがいるサロンなら“空き時間リスト”を渡しておく
海外のサロンでは、ドタキャンや予約のすき間ができたときに行うタスクを“Idle Time List(アイドルタイムリスト)”として共有しているケースが増えています。
・掃除
・習熟したい技術の練習
・SNS用の写真・動画撮影
・ブログの下書き
・物販棚のレイアウト調整
・導線の見直し
・カルテ整理
こうしたリストは、スタッフにとっても「何をすればいいかわからない空白」をなくしてくれる優れた仕組みです。
オーナー自身も、気持ちが落ちたときに“何をすべきか迷わない”効果があります。
SNSに愚痴を書く前に深呼吸。ブランドは日常の積み重ねでつくられる
気持ちを吐き出したい日があるのは自然なことです。
ただ、サロンは“技術と雰囲気の両方”で選ばれる仕事。
投稿者の気分だけでなく、受け取る側の印象もブランドの一部になります。
愚痴を書きたくなった瞬間は、心が疲れているサイン。
そのままSNSに流すのではなく、空いた時間を整える方向に使うことで、未来の自分を助ける行動に変わります。
ドタキャンは、思った以上に“ラッキーな時間”
予定が空いた瞬間、損をしたように感じるものですが、その見方を少し変えるだけで「未来を整える時間」に変わります。
・サイトがきれいになる
・SNSの投稿が一気に準備できる
・掃除でサロンの空気が軽くなる
・写真を撮りためて“ネタ切れ”がなくなる
・アフターフォローが追いつく
気分が落ちる日でも、ひとつだけ手を動かせればOK。
その積み重ねが、結局はいちばん強いブランド力につながっていきます。
愚痴として流すより、その時間を「ラッキー」と言えるくらいに。
ドタキャンを“味方に変える働き方”を、少しずつ増やしてみてください。

